女性用バイアグラの実態に迫りました

EDで悩む男性がいるように、女性にも不感症に悩んでいる人がいますが、今、女性用のバイアグラとしてラブグラという医薬品が話題になっています。
ラブグラは不感症の女性に性的な興奮を促す薬で、男性向けのED治療薬バイアグラの女性版と言えます。
また女性のオーガズム不全を改善する薬にウーメラがありますが、ラブグラはこのウーメラのジェネリック医薬品として、インドに本社のあるアジャンタファーマ社によって開発されました。

アジャンタファーマ社は1973年に設立してから、これまでに多くのジェネリック医薬品を開発している製薬会社です。
心臓病や呼吸器疾患をはじめ、眼科や筋骨格に関する研究なども行っています。
バイアグラのジェネリック医薬品にカマグラがありますが、この医薬品を開発したのもアジャンタファーマ社です。
このアジャンタファーマ社によって販売されているラブグラは、有効成分としてシルデナフィルクエン酸塩を含んでいます。
このシルデナフィルクエン酸塩を構成しているシルデナフィルは、初めは狭心症の薬として研究されていました。
狭心症は、体内にあるホスホジエステラーゼ5の過剰な働きによって、心臓の毛細血管が拡張しにくくなる疾患です。
しかしシルデナフィルにはホスホジエステラーゼ5の活性を抑制する作用があり、投与すると毛細血管が拡張することがわかりました。
さらに勃起不全の改善効果が認められたため、現在、ED治療薬に配合されています。
このシルデナフィルがもつ血管拡張作用や血流促進作用が、不感症の治療にも有効なことが判明し、ラブグラとして発売されました。
服用するとPDE-5と呼ばれる酵素の働きが阻害され、外陰部の血流が増加します。
膣口やクリトリス、大陰唇などの血流が増えて毛細血管が拡張すると、性的な興奮も得やすくなります。

飲み方ですが、性行為のおよそ60分前に水かぬるま湯で服用します。
効果が感じられるのは、服用後30分から60分後です。
持続時間はおよそ5時間程で、その間、刺激さえあれば性行為を何度も行えます。
1日の摂取量には上限があり、100mgを超えて服用すると副作用が現れる率が高まります。
服用から服用までは、1日以上空けることが望ましいです。

女性用バイアグラを服用する前に注意すること

ラブグラを飲む時の注意点として、バイアグラにも配合されている主成分のシルデナフィルは、腸から吸収されるタイプです。
そのため食後よりも、空腹時に飲んだ方が効果的です。食後に飲むと、効果があまりありません。
特に脂肪分の多い食事や、肉類の多いメニューの後で飲むと、場合によっては全く効果が現れないこともあります。
またラブグラはアルコールに影響されるので、服用前の飲酒は控えた方が良いです。
尚、アジャンタファーマ社から発売されているラブグラは1錠あたり100mgですが、ピルカッターなどを使って分割し、半分の50mgを服用しても効果はあります。
例えば国内で販売されているシルデナフィル製剤は、最大錠でも1錠あたり50mgです。

特に日本人は、欧米人に比べて体重が少ないため、50mgの服用が推奨されます。
また服用しても、性的な刺激を全く受けない場合は、効果が期待できません。
副作用には個人差がありますが、体内の毛細血管が拡張するため、頭痛やほてりを感じる場合があります。
1日の最大服用量の100mg以内であっても、特に普段から冷え性の女性は、ほてりを感じるケースが多いです。
その他の副作用に鼻づまりがあります。
通常の鼻づまりは炎症反応やアレルギー反応で血管が拡張し、鼻腔内が狭くなったために起こります。
シルデナフィルの服用によって、鼻腔内が一時的に狭くなると鼻づまりが生じます。ただし一過性のものなので心配はありません。

また副作用として、動悸やめまいや現れることもあります。これも血管が拡張したことによる、一時的な現象です。消化器系の副作用としては、胃もたれなどの症状もあります
併用してはいけない薬剤として、ニトログリセリンのような硝酸剤があります。不整脈に使用されるアンカロン錠も一緒に飲んではいけません。
これらの薬剤は、バイアグラやラブグラの主成分であるシルデナフィルと作用が拮抗してしまい、身体に負担をかけます。
またラブグラの効果も失われます。
その他、カフェインとの相性も良くありません。
カフェインには、薬剤の血中濃度を上昇させる働きがあるため、シルデナフィルの作用が必要以上に増強するリスクがあります。